私たちの骨は体を動かして肉体的ストレスをかけないと丈夫にはなりません。ストレスのすべてが悪者というわけではなく、健康な体や目標を達成する意欲やモチベーションを上げる原動力にもなります。
今までとはほんの少し違う視点を取り入れると、不要不急のストレスをため込まない心を手にするのも夢ではありません。
心身ともに健康なときに始めましょう。ほんの少し心の持ち方や口癖を変えてみませんか?
「~しなければいけない」「~するべきだ」といった、一見するとうつ病に罹りやすいといわれるこだわりの強い性格は、うつ病を予防できる性格にもかえることができると思いませんか?時間で区切ると意外とできるものです。時間がきたら潔く「やめなければいけません」(笑)
昔から「諦めは心の養生」といいます。引きずって考えたくなるかもしれませんが、考えるとしたら「あとは野となれ山となれ~」です。
気がつけば「~しなければいけない」「こうあるべきだ」ばかり口にしていませんか?
世の中は正論者には理解できないことだらけです。なぜ「してはいけない」戦はなくならないのでしょうか。なぜ自治体のトップに立つと人のお金を使ってヘンな施設を作ってしまうのでしょう?なぜ「命を守るべきはず」の想定できることが想定外となってしまったのでしょうか?身近でいうと、なぜお酒もタバコもしない「健康であるべき」人ばかりがんになってなくなるのでしょうか?なぜ「やめなければいけない」お酒やタバコ、コーヒーにステーキが好きで100歳まで元気にいられるのでしょうか?・・・ヘンだと思われますか?
こころが不安定になると、正常な判断力を失い、絶対的なものを指針として頼ろうとします。他の国の人々と違い、日本人の多くは特定の宗教を持っていません。したがって、幼い頃のその時代の教えであったり、なんとなくの時代の空気などに絶対的なを指針を求めてしまうこともあるもしれません。
こころが不安定なときは、自分で物事を判断するより人の言うがまま動くほうがラクです。与えられた指針を完璧に遂行することを選んでしまいます。これは本人が悪いのではなく、脳が疲れているためそのように動くだけです。自発的ではない正論は、単なる苦行にすぎず大きなストレス。正論を言うにあたっては、かならず自分はできていなければ洒落になりません。そうして「~しなければいけない」というたくさんの苦行を自ら強き、自分を鎖でがんじがらめに繋ぐことは、自らストレスを作っていることになります。
疲れているときほどそうした「しなければ」にがんじがらめになります。そういうときは、5つ世論があれば2つはすっぱり諦め封印しましょう。自分に優しい人は人にも優しいものです。そして疲れているときほど「しなければいけない」「~ねばならない」「~であるべき」と言うのをやめて「いいね~」と言いましょう。
常に「人様に~と思われるから」「他人様に~と言われるから」という相手基準で自分の思いを決めていませんか?
世の中は、リベラリスト、コンサバティスト、ソシアリスト、リアリストなどなど実に様々な考え方の人の集まりです。「Someone thinks」で行動していては、世界中どこへ行っても意思のある人の数だけ自分が振り回されてしまいます。多くの日本人は同じような外見を持っていますから、相手も自分と同じ考えだと思い込みがちです。
生きてきた環境は千差万別。コミュニティや時代が違えば、人様とか世間体あるいは常識というものも違うもの。
心が不安定なときは目の前のことに流されやすいものです。人として何が正しいのか、目的は何か、どこに向かおうとしているのか。こころに問うてみてください。そしてそれを大切にしてください。「こういう人もいるし、自分みたいな人もいる。世の中そういうもの」と心の中で思うだけのことです。
違う場に紛れ込んだら、慣れるまでは聞き流す、受け流す、聞こえないフリをしてみる。
一度に事を運ぼうとすると、簡単にできることでも追いつかなくなるときがあります。そうするとかえってさっさと一度に片付けたくなります。そのときは、すでに頭やこころが「いっぱいいっぱいの状態」であると認識しましょう。
焦っているときやイライラしているときや不安に思っているときほど、気に入らないことが増えたり、しなければならない事がたくさんできたり、問題が頭の中で更なる発展と遂げ異常に大きくなったりします。冷静な判断が鈍りがちになるのです。
私たちの脳は実に良くできていて、不快の許容範囲を知っているようです。
不快の許容範囲は、体調や環境で大きくなったり小さくなったり変化します。不快が許容範囲すなわち「いっぱいいっぱいの状態」を超えると、脳は不快をなんとか振りほどこうとして、すべてを一度に解決しようとしてしまうものと捉えでみてください。
言葉に置き換えるとより客観的になります。自分のコントロール術を身につけてみましょう。
言葉というのものはとても難しいものです。たいていの人は、自分の気持ちがうまく相手に伝わらない・伝えられない、誤解されている・誤解していたなど言葉の使い方に苦心した経験をお持ちでではないでしょうか。
言葉は仲間との共通のサインです。
自分の気持ちや考えを言葉というサインに置き換え仲間に伝えたり、仲間の発したサインから相手の気持ちや考えを推量します。つまり言葉は相手への理解を深める道具です。道具に振り回されることなく、言葉に変わる前の相手の気持ちや考えを推し量れるようになりたいものです。
頑張りすぎているときほど、視野は狭くなりがち。それで心身ともに健康なら本人は楽しんでいることでしょう。しかし、心身のバランスが崩れているとき、本当は一歩引いて客観的にみたいはずなのに、そこにばかり意識が集中してしまいます。頑張らなくてはと思えば思うほど事態は好転の兆しが見えません。
そういうときは頭を冷やすためです、勇気を出してほっぽり出してサボりましょう。
不真面目な人に不真面目になろうとは言いません。(笑)
※ふにゃふにゃダンス:人目につかないところで体をタコになったつもりでふにゃふにゃする踊り。自分の姿を想像して笑ってしまうという副作用も期待できます。(これは事実まともな話ですが、真面目に聞かないでくれると助かります)
1日のうちで30分でも気ままに過ごせる時間を確保する。1週間に最低1日は仕事から解放される日を設ける。1ヶ月のうち1週間はあまり忙しくない週をつくる。これがストレスを溜め込まない理想の生活リズムだといわれます。
「なんでこうなっちゃったの?」
冗談で言う分にはなんの痛みもないのですが、本心でそう言っているならこの言葉は言い換えましょう。
「私が(選んで)こうしてみたっ!」とです。
主体的に動くかそうではないかでの心身の疲労の違いが、グループで歩いているとよくわかります。修学旅行でも、ハイキングでも思い出してください。
先頭で歩いていると、ガスガイドさんとゆっくり歩いてしゃべって見たいものを見、のんきで楽しいものです。
しかし列のうしろについて歩くと、見たい物は見れないわ、なんだか先頭と距離が開いていくわ、置いてきぼりにならないよう時折小走りで追いつかなきゃならないわ、体力的にも精神的にも非常に疲れます。
これは一見自分で歩いているようでいて、じつは先頭に身を任せているだけだからです。
もうひとつ例を挙げますと・・・。
1.「このパンツは買って・・・失敗だった」
2.「このパンツを自分で選んで買ってみたっ!」
1はこの先真っ暗な感じで、嫌な記憶とともに二度と失敗しないぞという余計な信念を脳に記憶させておく必要が出てきます。店員さんの言葉で買ったのでしょうか。ということは「店員さんが売り上げのために選んだ」もう少しいいように言うと「店員さん(の趣味)が選んだ」ということです。つまり自主的ではないので脳にとっては余計な負担。おまけに恨み節のおまけまでついちゃうところです。
2は、「選んで買ってみた」で完結させているので嫌な記憶になりません。自分で選んでいるので、まっこれはイマイチだったから次あ~いうのにしよう!と思考が発展的になります。健康な状態のときは人間、必要以上に自分を責めないもの、自分を許してあげるものなのです。
特に若者は失敗にめげないで。恐れる必要はありません。一生懸命な失敗が多いほど将来笑いのネタが増えます。ステキな大人なります。「やってみた」と思うようにすると、道は開けるのです。
道行く人に「悩んだときはどうでした?人生どんなことがあったのですか、参考のため教えてください」などと話を聞くのは難しいけれど、こんな本はどうでしょう?
青春を山に賭けて (文春文庫)植村 直己や
どくとるマンボウ航海記 (新潮文庫)北 杜夫 ・・・もう読んだという人が多そう・・・それなら意表をついたところで。もっと身近で?フツー(街ですれ違うたいていの大人たち―いや私はもっとすごいと言う人、それほどでもと謙遜する人もいるだろうけれど)の青春記、
新人だった! (角川文庫)原田 宗典や
はたらく青年 (角川文庫)原田 宗典 が面白いかも。
※コンテンツ内容は、医師や薬剤師およびその他の資格をもった専門家の意見に代わるものではありません。通院中あるいは治療中の方は、かかりつけの医師の指示に従ってください。このページは体験と以下書籍を参考。参考書籍: ロングマン英英辞典、『ひろさちやの般若心経88講』、『あなたの家族が病気になったときに読む本 うつ病 』(介護ライブラリー)(福井次矢・川島みどり・大熊由紀子 編、上島国利・衛藤理砂・近藤昭子・土村啓子 執筆/講談社)、 『専門医がやさしく教える うつ病』((平安良雄 著/PHP研究所)、 『うつ家族ができること―医師と臨床心理士による現場からの声』((関谷 透・下山晴彦 監修/池田書店)、『東大ドクターが教える、やる気と集中力の高め方』
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