易経
漢字で書かれいて、句読点がなく、読み順も一定でない為に色々な解釈の仕方が出来ることになります。
大象伝と小象伝
象伝には、卦の部分の大象伝と爻の部分の小象伝があります。
天雷无妄
穫るに耕さず。熟田(こなた)つくるにあらきばり(開墾した田)せず(天雷无妄二爻)
この爻辞は色々に解釈されています。あなたはどう思いますか。これが易経を難しくしている一面であり、解釈の多様性という面白さでもあるのですが。
私は、天雷无妄の意(自然のままに、欲を持ってはいけない)を第一に考えるべきで、また二爻は内卦の中で中庸の徳を持っていることも合わせて解釈すべきだと考えます。
そうすると、秋の収穫を期待して今耕すのではなく、農夫の務めとして今の時期が耕す時期に来ているから耕すのであり、また、収穫を大きくしようと熟田を作ろうとするのではなく、未開地があるので農夫の務めとして開墾する。と解釈するのが理に適うと思うのですが。そうすれば、小象伝の耕穫せずとは、いまだ富まんとせざるなり。がよく理解出来ると思います。
あなたは、どう考えますか。