転倒卦
上下を逆さまにした卦で、一般的には綜卦といわれるが別の意味に使っている人がいるので、私は分りやすいように転倒卦といいます。

裏卦
陰陽を六爻すべてを逆にした卦で、算木の裏に出ている卦、錯卦ともいいます。

易経基礎2


転倒卦や裏卦をどう利用すれば良いか?
 まだ、結論が出ていません
 序卦伝では、卦の順番を説明して、二卦一組にして、転倒卦や裏卦になっています。易の本もほとんどがこの順番で解説しています。
 乾為天→(裏卦)坤為地→水雷屯→(転倒卦)山水蒙→水天需→(転倒卦)天水訟
 また、爻の関係でも転倒卦を意識したものがあります。
 たとえば、山澤損の五爻と風雷益の二爻でともに「あるいはこれを益す」で、水火既済の三爻と火水未済の四爻でともに「・・鬼方を伐つ。三年にして・・」で、澤天夬の四爻と天風こうの三爻でともに「臀に膚なし。その行くこと次且たり。」と
 何らかの意図はあると思うのですが占断にどのように利用して良いか、今は考え中です。