前漢時代
*董仲舒(とうちゅうじょ、BC176?〜104?)。武帝の時、賢良を以て対策して嘉納せられ、江都の相となるが、災異を言い誤りて退けられる。春秋繁露を著す。
*司馬遷(BC145?〜?)。史記、字子長、父死して修史の業を継ぐ、暦法(太初暦)改正をなして後世の暦法の規範となる。中書令に至るが世に出るを好まず、前後二十有余年にて大著史記を完成する。
*孟喜〜宣帝頃の人、先ず気を言い、而る後に人事を以て之を明らかにする。坎・離・震・兌、四卦の二十四爻を二十四気にあてはめる。
*京房(BC78〜37)〜元帝に仕える。師は焦延寿で災異を占う事に長(た)ける。分卦直日法(卦を分けて日にあてる)は、坎・離・震・兌、四卦を夏至・冬至・春分・秋分にあて、残り60卦を365日4分の1に当てると、1卦は6日80分の7に当る。
*費直〜古文学を用い、十翼だけで経を解しようとする。
*楊雄(BC53〜AD18)〜字子雲、貧家に生れ、年41歳に初めて認められ門下史に輔せられ、簒奪者王莽の時、漸く大夫となり、易を好んで太玄を作る。
*緯書とは〜経義に仮託して吉凶禍福の予言を記している。尚書緯・春秋緯・易緯・禮緯・楽緯・詩緯・孝経緯(以上七緯)・論語緯・河図緯・洛書緯の十種。
*易緯乾鑿度とは〜易に関する十八篇の緯書の一つ。