上下経の卦数
上経は乾坤から坎離に至るまでの三十卦で、下経は咸恒から既済未済に至るまでの三十四卦で分割されている。なぜ分割が均等でないのか。
昔は紙が無く竹を割いて革で編んで、それに文字を書いたので重くなり、それで上下二篇に分割したものだろうが、それならばなぜ均等に分割しなかったのか。
重卦(乾・坤・坎・離)若しくは大卦(頤・大過・中孚・小過)は、転倒しても同象となり、表裏反覆して序列しているがこれを各々一卦として数え、転倒して序列している卦は二卦(例えば屯と蒙など)を一卦として数えると、上下経ともに十八卦となり均等になる(元の胡一桂の説)。