ノートNO2


1.三変筮の得爻の裏をどう見るべきか。
 本筮や中筮と違い三変筮は、占断のポイントを得るためのもの。ターゲットを得たのにあえて得爻の陰陽を変える根拠はあるのか、大家は晩年には変卦ではなく、伏卦としてその占に伏するものとして考慮できる場合は考慮したという。
 本筮は老陽・老陰を変じ、中筮は乾と坤の場合に変ずるが、三変筮で得爻をすべて変ずる根拠は疑問である。

2.大成卦の互卦は使うべきではない。
 大成卦の二爻・三爻・四爻を内卦とし、三爻・四爻・五爻を外卦として互卦を作り、解釈の一部にする。しかし、この互卦は16卦しかならない。 時間があれば調べてみて下さい。
 64卦の易経を、その一部である16卦のみで解釈することは、たとえ解釈の一部としても妥当な解釈ではない。

結 論

 上記二点を考慮入れて大家の本を見れば、残念ながら本自体が成り立たなくなるのである。