火天大有は、大いなる者を保有するので、交(交際)と威(威厳)の両面が必要(五爻)。

火天大有


火天大有は大いに有する卦

大いに保有するなどで、五爻の陰爻が他の五陽を巧みに保有して支配するので大いに盛んであり、太陽が天上から四方を照らす象からも盛んな状態。

@一陰五陽卦でモテたり、人気が出るが、競争も激しい。力の弱い者が剛の者を巧みに支配する。
A大いに保有するから、大金などを得る

彖辞 大有は、元いに亨る。

彖伝 大有は、柔、尊位を得、大中にして上下これに応ずるを、大有という。その徳剛健にして文明、天に応じて時に行なう。これをもって元いに亨る。

象伝 火、天上にあるは大有。君子もって悪を遏め、善を揚げ、天の休命に順う。

(爻辞)
初爻 害に交わるなし。咎にあらず。艱めばすなわち咎なし。
二爻 大車もって載す。往くところあり。咎なし。
三爻 公もって天子に亨す。小人は克わず。
四爻 その彭なるにあらず。咎なし。
五爻 その孚、交如たり、威如たれば、吉。
上爻 天よりこれを祐く。吉にして不利なし。

(小象伝)
初爻 大有の初九は、害に交わるなきなり。
二爻 大車もって載するは、中に積んで敗れざるなり。
三爻 公もって天子に亨す。小人は害なり。
四爻 それ彭なるにあらずで咎なきは、明弁にして晢かなり。
五爻 厥の孚、交如たりとは、信もって志を発するなり。威如の吉は、易りて備うる、なければなり。
上爻 大有の上の吉は、天より祐けるなり。