火地晋は、太陽が頭上にある状態だが、いずれ日暮れが来るので今のうちに積極的に済ましておきなさいと見ること。

火地晋


火地晋は頭上に太陽

地の上に太陽がある象で、進むという意になり、運気は上昇と見る。

@積極的に行なって良好を得る時。
A役職や地位が昇進する。

彖辞 晋は、康侯もって馬を錫うこと蕃庶なり。昼日に三たび接す。

彖伝 晋は、進なり。明、地上に出で、順いて大明に麗き、柔進みて上り行く。ここをもって康侯、馬を錫わること蕃庶にして、昼日に三たび接するなり

象伝 明、地上に出づるは晋。君子もってみずから明徳を昭かにす。

(爻辞)
初爻 晋如たり摧如たり。貞しければ吉。孚とせらるる罔きも、裕かなれば咎なし。
二爻 晋如たり愁如たり。貞しければ吉。茲の介いなる福をその王母に受く。
三爻 衆允とす。悔い亡ぶ。
四爻 晋如たるせき鼠、貞しけれど獅、し。
五爻 悔い亡ぶ。失得恤うるなかれ。往けば吉にして不利なし。
上爻 その角に晋む。維れ邑を伐つに用うれば、獅、けれども吉にして咎なし。貞しけれども吝なり。

(小象伝)
初爻 晋如たり摧如たるは、独り正を行なうなり。裕かなれば咎なしとは、いまだ命を受けざればなり。
二爻 茲の介いなる福を受くるは、中正をもってなり。
三爻 衆、これを允とするは、志、上り行けばなり。
四爻 せき鼠、貞しけれども獅、きは、位当らざればなり。
五爻 失得恤うるなかれとは、往きて慶びあるなり。
上爻 維れ邑を伐つに用うるは、道いまだ光いならざるなり。