付くの、離れるの?
 これもやはり筮前の審事が大切になります。

離為火


離為火は付き・離れる卦

明るい、明らかになるなど。彖辞には、牝牛(めうし)を畜(やしな)えば吉で、牝牛はおとなしい象徴。逆にいえば激しくなりやすいので注意しなさいと易でいっている。

@燃え上がることは、激情になりやすく、何事にも慎重さが必要な状態
A表面を飾る
B八純卦(繰り返し、複数)
C明るい状態

彖辞 離は、貞しきに利ろし。亨る。牝牛を畜えば吉。

彖伝 離は麗くなり。日月は天に麗き、百穀草木は土に麗く。重明もって正に麗けば、すなわち天下を化成す。柔、中正に麗く、故に亨る。ここをもって牝牛を畜えば吉なり。

象伝 明両つ作るは離。大人もって明を継ぎ、四方を照らす。

(爻辞)
初爻 履むこと錯然たり。これを敬めば咎なし。
二爻 黄離は、元いに吉なり。
三爻 日昃くの離なり。缶を鼓ちて歌わず、すなわち大耋の嗟あり。凶。
四爻 突如それ来る。焚かれ、死に、棄てられる。
五爻 涕を出すこと沱若たり。戚みて嗟若たり。吉。
上爻 王用いて出で征す。嘉きあり。首を折る。獲るはその醜にあらず。咎なし。

(小象伝)
初爻 履むこと錯たるの敬みは、もって咎を辟くるなり。
二爻 黄離の元吉は、中道を得ればなり。
三爻 日昃くの離は、何ぞ久しかるべけんや。
四爻 突如それ来るは、容るるところなきなり。
五爻 六五の吉は、王公に離けばなり。
上爻 王用いて出で征するは、もって邦を正すなり。