坎は、
学問とし、知恵とする。法律では刑罰。

坎為水


坎為水は六十四卦の中で最も難しい!

悩み、険しい、陷る、溺れるなど。

@四難卦の筆頭(非常に困難な時)
A八純卦(繰り返し、複数)
B耐えるしかない時

彖辞 習坎は、孚あり。維れ心亨る。行けば尚ばるるあり。

彖伝 習坎は、重険なり。水は流れて盈たず、険を行いてその信を失わず。維れ心亨るとは、すなわち剛中をもってなり。行きて尚っとばるるありとは、往きて功あるなり。天の険は升るべからざるなり。地の険は山川丘陵なり。王公、険を設け、もってその国を守る。険の時用、大いなるかな。

象伝 水しきりに至るは習坎なり。君子もって徳行を常にし、教事を習う。

(爻辞)
初爻 坎を習ねる。坎たんに入る。凶。
二爻 坎に険あり。求めて小しく得。
三爻 来るも之くも坎坎。険にして且つ枕す。坎たんに入る。用うるなかれ。
四爻 樽酒き貮、缶を用う。約を納るるにまどよりす。終に咎なし。
五爻 坎盈たず。既に平かなるに祇る。咎なし。
上爻 係ぐに徽ぼくを用う、叢棘にゥく。三歳得ず。凶。

(小象伝)
初爻 坎を習ねて坎に入るは、道を失いて凶なり。
二爻 求めて小しく得るは、いまだ中を出でざるなり。
三爻 来るも之くも坎坎たるは、終に功なきなり。
四爻 樽酒き貳は、剛柔、際わるなり。
五爻 坎盈たずとは、中いまだ大いならざるなり。
上爻 上六、道を失う、三歳凶なり。