屯は、

坎為水、水山蹇、澤水困と共に四難卦の一つ。無理は出来ない。

水雷屯


屯は乾・坤の次で伸び難む卦で四難卦の一つ!

屯は、純陽の乾、純陰の坤の次に陰陽が初めて交わった卦で、外卦は坎で寒く、内卦の震の木の種子が伸び難む状態。

@悩み苦しむ(四難卦)
Aスムーズに進まない
B代理や部下を用いる
C今は待つしかない

彖辞 屯は、元いに亨りて貞しきに利ろし。往くところあるに用うるなかれ。侯を建つるに利ろし。

彖伝 屯は、剛柔始めて交りて難み生じ、険中に動く。大いに亨りて貞し。雷雨の動くこと満ち盈ちる。天造草眛、侯を建つるによろしい、そうしても寧からず。

象伝 雲雷は屯なり。君子もって経綸す。

(爻辞)
初爻 磐桓す。貞に居るに利ろし。侯を建つるに利ろし。
二爻 屯如たり、てん如たり、馬に乗りて班如たり。寇するにあらず。婚媾せんとす。女子貞にして字せず、十年にしてすなわち字す。
三爻 鹿に即くに虞なし。ただ林中に入る。君子は幾をみて舎てるに如かず。往けば吝なり。
四爻 馬に乗りて班如たり。婚媾を求めて往けば、吉にして不利なし。
五爻 その膏を屯す。小貞なれば吉、大貞なれば凶。
上爻 馬に乗りて班如たり。泣血漣如たり。

(小象伝)
初爻 磐桓すといえども、志は、正を行なうなり。貴きをもって賤しきに下る。大いに民を得るなり。
二爻 六二の難は、剛に乗ればなり。十年にしてすなわち字すとは、常に反るなり。
三爻 鹿に即くに虞なきは、もって禽に従うなり。君子はこれを舎てる。往けば吝とは、窮するなり。
四爻 求めて往くは、明らかなるなり。
五爻 その膏を屯すとは、施しいまだ光いならざるなり。
上爻 泣血漣如たるは、なんぞ長かるべけんや。