節は、

地天泰の安泰の状態から三爻の陽が五爻に往き節になるという見方もある。安泰が崩れ始めているので、節により安泰を保持しなければならない。

水澤節


節は節度、節制、節操の卦!

外卦の水が内卦の澤の上にある象で、澤は止水で多ければ溢れるし、少なければ涸れるので適度(節度)が良い。

@何事もほどほどに
A度が過ぎても不可(苦節)
B進退では止まること

彖辞 節は、亨る。苦節は、貞にすべからず。

彖伝 節は亨る。剛柔分れて剛中を得、苦節は貞にすべからずとは、その道窮まればなり。説びてもって険を行い、位に当りてもって節し、中正にしてもって通ず。天地節して四時成る。節するに制度をもってすれば、財を傷らず民を害せず。

象伝 沢上、水あるは節。君子もって数度を制し、徳行を議す。

(爻辞)
初爻 戸庭を出でず。咎なし。
二爻 門庭を出でず。凶。
三爻 節若たらざれば、すなわち嗟若たり。咎なし。
四爻 節に安んず。亨る。
五爻 甘節す。吉。往きて尚ばるるあり。
上爻 苦節、貞なれば凶。悔い亡ぶ。

(小象伝)
初爻 戸庭を出でざるは、通塞を知ればなり。
二爻 門庭を出でず凶なるは、時を失う極みなり。
三爻 節せざるの嗟きは、また誰をか咎めん。
四爻 節に安んずるの亨るは、上道を承くればなり。
五爻 甘節の吉は、位に居りて中なればなり。
上爻 苦節、貞なれば凶とは、その道窮まればなり。