既済は、

前半は既済中の既済、後半は既済中の未済、しかし、既済の中でのはなし。通るものは少ない。

水火既済


既済は「すでにととのう」という卦!

既済は、陰陽位が正しく、全爻が応比ある状態でこれ以上はない。あとは、下り坂のみ。

@既に成就している
A最上は現状維持(今が頂点)
B初めは良くても、だんだん崩れる
C小事は可でも、大事は不可

彖辞 既済は、亨ること小なり。貞しきに利ろし。初め吉にして終りは乱る。

彖伝 既済の亨るは、小なる者亨るなり。貞しきに利ろしきは、剛柔正しくして位当ればなり。初め吉とは、柔、中を得ればなり。終りに止まればすなわち乱る、その道窮まるなり。

象伝 水、火上にあるは既済。君子もって患いを思い、予じめこれを防ぐ。

(爻辞)
初爻 その輪を曳き、その尾を濡らす。咎なし。
二爻 婦、そのふつを喪う。逐うなかれ。七日にして得。
三爻 高宗鬼方を伐つ。三年にしてこれに克つ。小人は用うるなかれ。
四爻 繻に衣じょあり。終日戒めよ。
五爻 東隣の牛を殺すは、西隣の?祭にして、実にその福を受くるに如かず。
上爻 その首を濡す。獅、し。

(小象伝)
初爻 その輪を曳くは、義、咎なきなり。
二爻 七日にして得るは、中道をもってなり。
三爻 三年にしてこれに克つは、憊るるなり。
四爻 終日戒むるは、疑うところあるなり。
五爻 東隣の牛を殺すは、西隣の時にしかざるなり。実、その福を受くるは、吉大いに来るなり。
上爻 その首を濡らす獅、し。何ぞ久しかるべけんや。