雷火豊は、
盛大で、明るい卦なのに、爻辞では暗く見る方が多く、卦と爻の見方が違っているように感じます。
雷火豊
雷火豊は明るくて豊かな卦だが
雷火豊は明るくて豊かな卦なのに、易では逆に外卦の震の草が日を通さず暗いと見る。
@今のうちに済ませること(日中に宜し)
A盛大に蔭りが出る(日は昃く)
B暗いのでだまされやすい時
彖辞 豊は、亨る。王これに仮る。憂うるなかれ、日中によろし。
彖伝 豊は大なり。明もって動く、故に豊。王これに仮るは、大を尚ぶなり。憂うるなかれ日中によろしとは、よろしく天下を照らすべきなり。日、中すればすなわち昃き、月、盈つればすなわち食す。天地の盈虚は、時と与に消息す。しかるをいわんや人においてをや、いわんや鬼神においてをや。
象伝 雷電みな至るは豊なり。君子もって獄を折め刑を致す。
(爻辞)
初爻 その配主に遇う。旬しといえども咎なし。往けば尚ばるるあり。
二爻 その蔀を豊いにす。日中斗を見る。往けば疑われ疾まるるを得。孚ありて発若たれば、吉。
三爻 その沛を豊いにす。日中に沫を見る。その右肱を折る。咎なし。
四爻 その蔀を豊いにす。日中、斗を見る。その夷主に遇えば、吉。
五爻 章を来せば、慶誉あり。吉。
上爻 その屋を豊いにし、その家に蔀う。その戸をうかがえば、闃としてそれ人なし。三歳覿ず。凶。
(小象伝)
初爻 旬しといえども咎なきは、旬しきを過ぐれば災いなり。
二爻 孚ありて発若たるは、信もって志を発するなり。
三爻 その沛を豊いにするは、大事に可ならざるなり。その右の肱を折るは、終に用うべからざるなり。
四爻 その蔀を豊いにするは、位当らざればなり。日中、斗を見るは、幽くして明らかならざるなり。その夷主に遇えば吉なるは、行けばなり。
五爻 六五の吉は、慶びあるなり。
上爻 その屋を豊いにするは、天際に翔るなり。その戸をうかがうに、闃としてそれ人なきは、自ら蔵るるなり。