雷地予は、
油断大敵の卦で、怠ってはならないことが大事。

雷地予


雷地予は準備の卦

 外卦震は春、内卦坤は地で、地上に春が来た卦で「悦ぶ」のですが、それよりも「予め準備せよ」という方が強いのでは。(彖辞より)

@地上に春、地上に振るう雷より、芽が出る。世に出る時
A侯を建てる(彖辞)。で代理人を用いて可
B一陽五陰卦で競争が激しい
C楽しさに溺れる(悦ぶ)時。

彖辞 予は、侯を建て師を行るに利ろし。

彖伝 予は剛応じて志行なわる。順もって動くは予。予は順にしてもって動く。故に天地かくのごとし。しかるをいわんや侯を建て師を行るをや。天地順をもって動く、故に日月過らずして四時たがわず。聖人順をもって動く、すなわち刑罰清くして民服す。予の時義大いなるかな。

象伝 雷、地を出でて奮うは予。先王もって楽を作り徳を崇び、殷にこれを上帝に薦め、もって祖考を配す。

(爻辞)
初爻 鳴豫す。凶。
二爻 石より介し。日を終えず。貞にして吉なり。
三爻 く予す。悔ゆること遅ければ悔いあらん。
四爻 由予す。大いに得るあり。疑うなかれ、朋盍簪る。
五爻 貞疾あり。恒に死せず。
上爻 冥く予む。なれども渝るあれば咎なし。

(小象伝)
初爻 初六の鳴予は、志窮まりて凶なり。
二爻 日を終えず、貞にして吉とは、中正なるをもってなり。
三爻 く予の悔いあるは、位当らざるなり。
四爻 由予す。大いに得るあるは、志大いに行なわるるなり。
五爻 六五の貞疾は、剛に乗るなり。恒に死せざるは、中いまだ亡びざるなり。
上爻 冥予して上にあり、何ぞ長かるべけんや。