彖辞の読み方は、
元亨利貞と直接読むのと、元(おお)いに亨(とお)りて、貞(ただし)きに利(よ)ろしと読む、二通りがあります。

乾為天


乾為天は陽を代表する強い卦

明るい、固い、上がる、強いなど。

@陽の持つ意
A八純卦(繰り返し、複数)
B十二消長卦の陽の頂点
C気だけ

彖辞 乾は、元いに亨りて、貞しきに利ろし。

彖伝 大いなるかな乾元、万物資りて始まる。すなわち天を統ぶ。雲行き雨施し、品物、形を流く、大明終始し、六位時に成り、時に六竜に乗りてもって天を御す。乾道変化し、おのおの性命を正しくし、大和を保合す。すなわち利貞なり。首として庶物に出で、万国ことごとく寧し。

象伝 天行は健なり。君子もってみずからつとめて息まず。

(爻辞)
初爻 潜竜、用うるなかれ。
二爻 見竜田にあり、大人を見るに利ろし。
三爻 君子終日乾乾で、夕べにタ若たれば、獅、けれど咎なし。
四爻 あるいは躍りて淵にあり。咎なし。
五爻 飛竜、天にあり。大人を見るに利ろし。
上爻 亢竜、悔いあり。

(小象伝)
初爻 潜竜用うるなかれとは、陽が下にあればなり。
二爻 見竜、田にあるは徳の施し普きなり。
三爻 終日乾乾は、反復の道なり。
四爻 あるいは躍りて淵にあるは、進みて咎なきなり。
五爻 飛竜、天に在るは、大人の造なり。
上爻 亢竜悔いあるは、盈つれば久しかるべからざるなり。