澤風大過は、過ぎている状態なのでやはり悪い卦ではないが、積極的行動や新規事は力が足りなので控えた方が良い。
澤風大過
澤風大過は大いに過ぎる卦
陽の大が過ぎている状態。
@過ぎて荷が重い時
A大きな過ちで、見込違いをしている時
B兌の口が外に向き、巽の口が内に向かっているので「背反の象」で仲違いをしている時
彖辞 大過は、棟橈む。往くところあるに利ろし。亨る。
彖伝 大過は、大なる者の過ぎるなり。棟橈むは、本末弱きなり。剛過ぎたれども中、巽いて説び行く。往くところあるに利ろしく、すなわち亨る。大過の時、大なるかな。
象伝 沢、木を滅するは大過。君子もって独り立ちて懼れず、世を遯れて悶うるなし。
(爻辞)
初爻 藉くに白茅を用う。咎なし。
二爻 枯楊にていを生ず。老夫、その女妻を得。不利なし。
三爻 棟橈む。凶。
四爻 棟隆し。吉。他あれば吝。
五爻 枯楊に華を生ず。老婦、その士夫を得。咎もなく誉れもなし。
上爻 過ぎて渉りて頂きを滅す。凶なれども、咎なし。
(小象伝)
初爻 藉くに白茅を用うとは、柔、下にあればなり。
二爻 老夫の女妻は、過ぎてもって相い与にするなり。
三爻 棟橈むの凶は、もって輔くることあるべからざるなり。
四爻 棟隆きの吉は、下に橈まざればなり。
五爻 枯楊に華を生ずるは、なんぞ久しかるべけんや。老婦の士夫は、また醜づべきなり。
上爻 過ぎて渉るの凶は、咎むべからざるなり。