澤山咸は、全爻が応爻からも通りやすい状態で対人関係では頑張り時。

澤山咸


澤山咸は感じる卦

外卦は感じやすい少女で、内卦は艮の少年で少女を追って下って、互に感応して咸じる状態。下経の一番最初の卦

@互に感じ合う時
A他に影響されやすい時
B交際では、恋愛の状態の時

彖辞 咸は、亨る。貞しきに利ろし。女を取るに吉。

彖伝 咸は感なり。柔上りて剛下り、二気感応してもって相い與にす。止まりて説び、男は女に下る。ここをもって亨り、貞しきに利ろしく、女を取るに吉なり。天地感じて万物化成し、聖人は人心を感じて、天下和平す。その感ずるところを観て、天地万物の情、見るべし。

象伝 山上に沢あるは咸。君子もって虚にして人を受く。

(爻辞)
初爻 その拇に咸ず。
二爻 その腓に咸ずるは凶。居れば吉。
三爻 その股に咸ず。その随うを執る。往けば吝。
四爻 貞しければ吉にして悔い亡ぶ。憧憧として往来すれば、朋、爾の思いに従う。
五爻 そのばいに咸ず。悔いなし。
上爻 その輔きょう舌に咸ず。

(小象伝)
初爻 その拇に咸ずるは、志、外にあるなり。
二爻 凶といえども居れば吉とは、順えば害あらざるなり。
三爻 その股に咸ずるは、また処らざるなり。志、人に随うにあり。執るところ下なり。
四爻 貞しければ吉にして悔い亡ぶとは、いまだ感、害せられざるなり。憧憧として往来すれば、いまだ光大ならざるなり。
五爻 そのばいに咸ずるは、志、末なるなり。
上爻 その輔きょう舌に咸ずるとは、口説を滕げるなり。