澤地萃
澤地萃は集まる卦
外卦の澤は止水で水は集まるが出ていかない、内卦は地で、地の上に澤があるのは正常な状態
@陽爻が四爻と五爻とで二つあり、選択に迷う時
A人の裸身の象(初爻〜三爻が足、四・五爻が胴体、上爻が頭)で男女関係に注意する時
B集まるが、悪いものも集まる時
彖辞 萃は、亨る。王有廟に仮る。大人を見るに利ろし。亨る。貞しきに利ろし。大牲を用いて吉なり。往くところあるに利ろし。
彖伝 萃は、聚なり。順にしてもって説び、剛中にして応ず、故に聚まるなり。王有廟に仮るは、孝享を致すなり。大人を見るに利ろし、亨るとは、聚まるに正をもってするなり。大牲を用いて吉なり、往くところあるに利ろしとは、天命に順うなり。その聚まるところを観て、天地万物の情みるべし。
象伝 沢、地に上るは萃。君子もって戎器を除め、不虞を戒む。
(爻辞)
初爻 孚あるも終らず。すなわち乱れすなわち萃まる。もし号べば一握笑いを為さん。恤うるなかれ。往けば咎なし。
二爻 引かれて吉にして、咎なし。孚あればすなわちやくを用うるに利ろし。
三爻 萃如たり。嗟如たり。利ろしきところなし。往けば咎なきも、小なれば吝。
四爻 大なれば吉にして、咎なし。
五爻 有位に萃る。咎なし。孚にあらざるも、元永貞なれば、悔い亡ぶ。
上爻 齎咨涕洟す。咎なし。
(小象伝)
初爻 すなわち乱れ、すなわち萃まるは、その志、乱れるなり。
二爻 引かれて吉にして咎なきは、中いまだ変ぜざればなり。
三爻 往けば咎なきは、上、巽えばなり。
四爻 大なれば吉にして咎なきは、位当らざればなり。
五爻 有位に萃るは、志いまだ光いならざるなり。
上爻 齎咨涕洟するは、いまだ上に安んぜざればなり。