地雷復
復は、かえる、元に復する卦
十二消長卦で全陰の坤為地から一陽が戻って来て復となる。しかし、そのまま陽が伸びて地澤臨となるのか、元に復して坤為地に戻るのかは易では微妙。
@新しい出発・再出発の時
A帰る、元に復する時
B十二消長卦で陽が次第に伸びる時
C一陽五陰卦で競争が激しい
彖辞 復は、亨る。出入疾なく、朋来りて咎なし。その道を反復し、七日にして来り復る。往くところあるに利ろし。
彖伝 復は亨るとは、剛反るなり。動きて順をもって行く。ここをもって出入疾なく、朋来りて咎なし。その道を反復し、七日にして来り復すは、天行なり。往くところあるに利ろしとは、剛長ずればなり。復はそれ天地の心を見るか。
象伝 雷、地中にあるは復。先王もって至日に関を閉じ、商旅行かず、后は方を省みず。
(爻辞)
初爻 遠からずして復る。悔いに祇るなし。元いに吉。
二爻 休く復る。吉。
三爻 頻りに復る。獅、けれども咎なし。
四爻 中行、独り復る。
五爻 復るに敦し。悔いなし。
上爻 復るに迷う。凶。災?あり。もって師を行れば、終に大敗あり、その国君をもってするも凶。十年に至るも征する克わず。
(小象伝)
初爻 遠からざるの復は、もって身を修むるなり。
二爻 休く復るの吉は、もって仁に下ればなり。
三爻 頻りに復るの獅、きは、義、咎なきなり。
四爻 中行独り復るは、もって道に従うなり。
五爻 復るに敦く悔いなきは、中もって自ら考せばなり。
上爻 復るに迷うの凶は、君道に反すればなり。